食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

食道がん術後の食事

食道がんに関する記事やブログを数百以上目を通したが、現在参考にさせてもらっているのは唯一『詐欺士の戯言』のみである。手術時期、体型、以前の食生活など、さらに先日の検査、検診日時のコインシデンス(偶然の一致)など共通点が多いからである。しかしながら一方で相違点も多々あり、それもまた参考になる。

本日、詐欺士さんのブログをまた参考にさせてもらった。

改めて千差万別、個体差があり、悩む必要はまったくないことを敢えて強調しておく。

以前はラーメンとかカレーライス、焼肉とかとんかつ等大好物であったが、現在はこうしたものを食べたいという気がしない。手術の時というより、「食道ガンの告知」を受けたときから、食生活の嗜好が大幅に変化した。』

私の場合、変化はまったくない。今日の夕食はカレーライスで、サイドにイカフライ、肉じゃがコロッケ、かにクリームコロッケ、サラダである。カレーライスはワイフの五分の一、サラダは三分の一くらいだが、イカフライ2切れ、コロッケは各丸々一個、彼女と同じ量を食べた。

詐欺士さんが参照されているものにも書かれてあるが、『腹八分目』は基本中の基本である。それでも食後の苦しさは相変わらず。横になりたいのだが、身体を起こしてやり過ごすことで耐えるしかない。十五分ほどで楽になることもあれば、一時間近く続くこともある。

『腹八分目』は基本中の基本、しかしながら、それで食後の苦痛から回避できるとは限らない。

ちなみに本日の朝食は、メイバランスとクッキー2枚。カロリーにして300ほど。腹五分にも満たない。それでも食後は汗が吹き出してきた。

食事はよくかんで、ゆっくり食べると、少量でおなかがいっぱいになりがちです。その場合は、途中で食事をやめ、残りはまた時間をおいてからとりましょう。』

これは最近実践している。ダンピングは多かれ少なかれあり、量と正比例はしないが、少ないほどダメージが軽いのは間違いなく、だから誰もが『一日6回の食事を心がける』と唱えている。

『ゆっくりよくかんで』

詐欺士さんがそう締めくくっているが、まったく同感である。