食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

喫煙とひじき

引き続き、詐欺士さんのブログにインスパイアされて。 『喫煙』について詐欺士さんはかなりの愛煙家だったそうだが、癌発覚後、禁煙されたそうな。しかしながら私は以前と変わらず一日一箱喫っている。詐欺士さんは出会った医者の言葉がきっかけになったとあ…

リンゴ

詐欺士さんの『隠れてリンゴ』と事情がありそうなコメントに触発されて^ - ^ リンゴの有益性はいろんなところに語られていて私も以前よりとるようにしている。しかしながら皮ごとでないともったいないのがポイント。 若くはないのでバリバリはちときつい。 …

食道がん術後の食事

食道がんに関する記事やブログを数百以上目を通したが、現在参考にさせてもらっているのは唯一『詐欺士の戯言』のみである。手術時期、体型、以前の食生活など、さらに先日の検査、検診日時のコインシデンス(偶然の一致)など共通点が多いからである。しか…

腸ろう延長

11月30日、月曜日。 天気予報は外れてぽかぽかとする小春日和。川沿いで一服していると、ちょうど向かいに西日本最高額とTVで紹介されていたマンションの建設が進んでいるのが望める。空に水際に様々な鳥が飛び交う。 二日前の土曜日に日本最大の商店街天神…

検診

11月19日、木曜日。 食道の摘出手術を受けてちょうど半年。細胞の検査結果で問題なしと聞いてほぼ二ヶ月、ひさしぶりにK大病院へ。地下の駅から地上へ出ると辺りの景色は一変して秋風情の趣になっていた。樹々は赤く、黄色く、それらの葉が地面を敷き詰め、…

食事法

台風で東海地方が大荒れというニュースが嘘のように大阪と京都は薄曇りで涼しい穏やかな日。 前回とった細胞に問題がないことを医師から知らされ、まず安心。しかしながら、食道の拡張を希望すると、詰まることがあっても普通に食べれている程度じゃあバルー…

縫合後の食事

8月26日、胃カメラ検査をし、医師からショックなことを二点告げられた。 ひとつは、普通の人よりも食道が細いこと。内視鏡を使って広げる施術をすることを勧められた。 もうひとつは、胃カメラで撮った写真。確かに以前よりはきれいになっているのだが、一…

退院後

自宅に戻ってもやることは同じ3回の栄養剤を何時間もかけて腸ようから吸収する。 しかし、これがなかなか思い通りにならない。簡易器具でやるために、ときに気がつくとあっという間に終っていたりして、そのたびに強烈に下痢に見舞われる。 私の場合、エレ…

退院

しばらくほうっておいたら訪問者が8000近くになっている。それだけ情報を求めている人たちがいることを想い、続きを書く。 7月26日。退院した。医者が「ひげ」と呼ぶ、裂け目が消えたからだ。後は、ノルマの栄養剤を入れ続けるだけの日々が続くだけなので…

縫合不全

手術(12時間以上)を受けてひと月が過ぎ、私はまだ入院している。 当初の経過は良好と思われたが、飲み物を飲んだところで高熱が出て再検査。 縫合不全。 手術に際して最も怖れていたこと。長期戦を覚悟するように主治医に言われた。 唾が患部と接触しないよ…

再発、摘出出術へ

『たかが狭窄感である』 そう書いてあっという間に二ヶ月がたった。 その翌月の内視鏡検査で再発がわかった。すでにレベル2のサイズ。 胸部の不快感は昨年暮れからあったが、主治医はどこもおかしくないと言い、本人は晩期障害と思い込んでいたのでショック…

晩期障害

主治医が来月から転勤となってその病院も自宅からこの病院と変わらない距離にあるのでそちらで診察を続けてもらうことになり、この病院に来るのは最後の日。 昨年の今頃は毎日放射線を浴びに通っていた。 調子はどうだと訊くので、相変わらずと答える。相変…

狭窄感2

経過観察に入って三度目のCTスキャンの日。 陽子線治療を終えて十ヶ月、QOLにほとんど問題なく日常生活を送りつつ、月一の病院通いを続けている。 敷地内に入ると、ちょうど一年前、コロコロ(小型スーツケース)を引き摺って、大雪のなか、抗癌剤投与のため…

狭窄感

問診と処方箋をもらうだけなので、年が明けて初の診察は久しぶりにひとりで出かけた。 主治医が調子は?といつと同じように訊くので、「狭窄感がきつい」と答えた。 『狭窄感』という言葉は、この病気になって初めて知った。患部は食道で、癌はなくなってい…