食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

陽子線治療11回目

陽子線治療11回目。 治療室に最初に入ったときには、「ちびまる子ちゃん」など歌謡曲がかかっていたのだが、9回目のときに突然ジャズになり、昨日からクラシックが流れている。 いつものように数人(ふたりから六人)の技師に導かれて治療台にうつ伏せにな…

副作用3、陽子線治療

抗がん剤投与、放射線照射、抗がん剤投与と受けた後、様々な副作用に見舞われた。 一回目の抗がん剤後に悩まされた排尿障害は、今回は回避されたが、尿道が痛んでいることは放尿のたびにヒリヒリすることでわかる。一回目の後のように破れて出血に至らないよ…

副作用2、内視鏡、ラウンド2

毎日病院に通って放射線を数分浴びることを続けて三週目ほどから空咳が出て来た。新たな副作用である。喉の奥がいがらっぽく、痛痒い感じが続き、睡眠にも影響が出て来たので医者に告げた。 「気管支もやけどしてますからね、普通です」 食道にある癌に放射…