食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

#その他の病気

食道がん術後の食事

食道がんに関する記事やブログを数百以上目を通したが、現在参考にさせてもらっているのは唯一『詐欺士の戯言』のみである。手術時期、体型、以前の食生活など、さらに先日の検査、検診日時のコインシデンス(偶然の一致)など共通点が多いからである。しか…

縫合後の食事

8月26日、胃カメラ検査をし、医師からショックなことを二点告げられた。 ひとつは、普通の人よりも食道が細いこと。内視鏡を使って広げる施術をすることを勧められた。 もうひとつは、胃カメラで撮った写真。確かに以前よりはきれいになっているのだが、一…

退院

しばらくほうっておいたら訪問者が8000近くになっている。それだけ情報を求めている人たちがいることを想い、続きを書く。 7月26日。退院した。医者が「ひげ」と呼ぶ、裂け目が消えたからだ。後は、ノルマの栄養剤を入れ続けるだけの日々が続くだけなので…

晩期障害

主治医が来月から転勤となってその病院も自宅からこの病院と変わらない距離にあるのでそちらで診察を続けてもらうことになり、この病院に来るのは最後の日。 昨年の今頃は毎日放射線を浴びに通っていた。 調子はどうだと訊くので、相変わらずと答える。相変…

陽子線治療11回目

陽子線治療11回目。 治療室に最初に入ったときには、「ちびまる子ちゃん」など歌謡曲がかかっていたのだが、9回目のときに突然ジャズになり、昨日からクラシックが流れている。 いつものように数人(ふたりから六人)の技師に導かれて治療台にうつ伏せにな…

副作用3、陽子線治療

抗がん剤投与、放射線照射、抗がん剤投与と受けた後、様々な副作用に見舞われた。 一回目の抗がん剤後に悩まされた排尿障害は、今回は回避されたが、尿道が痛んでいることは放尿のたびにヒリヒリすることでわかる。一回目の後のように破れて出血に至らないよ…

入院と副作用

たかが二週間の入院と侮っていたことは認めざる得ない。しかしながら、そのほとんどが線で繋がれた状態で、点滴バッグをぶら下げたスタンドを引き摺っての移動は可能なものの、自由度は極度に堕ちる。 最初の抗がん剤治療を終え、通院に切り替えて待っていた…

放射線治療

第一弾の抗がん剤投与が終ると二日かけて腎臓を点滴で洗浄。一日12回の小便は人生最多記録達成である(しかもいちいちが大量!)。 そして放射線治療。 前もって胸一面にマーカーがつけられており、ハリウッド映画の人体実験に使いそうなSFぽい部屋のど真ん…

発覚

2012年11月、母が亡くなった直後、ひどい風邪をひいた。 寒いし、ストレスあるし、そのせいだ。喉の調子も悪いが、風邪だから。ただ咀嚼感にちょっとした違和感があったのを記憶している。喉が荒れているのだろう。飲み物をゆっくりと呑み下して洗うような癖…