食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

中村哲氏と吉野晃氏、オーラルケア、そしてジャネーの法則

ノーベル賞受賞者の満面の笑みと、凶弾に倒れた医師が不毛のアフガニスタンで活動する映像。ニュースで前後して何度も報道され、共に70歳過ぎの年齢だったことに、人生はアンフェアであることを改めて思い知らされた。


あと10年経てば、彼らと同年代となるが、我が身を想うと自身の体調管理さえ儘ならない日々。腸内フローラのケアに加えて、口腔フローラにも留意して隔週で歯医者に通っている。歯ブラシ3本、舌ブラシ、歯間ケア2点を駆使していたところ、舌ブラシやマウスウォッシュは毎日使うと善玉菌よりも悪玉菌が優位となるという記事が目に入った。

(*電動の下にある左端の歯ブラシの形状をご覧あれ。ワイフが見つけてきたものだが、使ってみると、なるほど、そういうことかと納得。)

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納豆、キムチ、ヨーグルト等の発酵食品のいずれかは必ず腸内に取り込むようにしているが、乳酸菌は胃酸にやられてしまうので、朝食ではほぼ無意味であることは分かり易い。しかしながら、口を開いても善玉菌や悪玉菌は目に見えない。


先日、液体歯磨きの試作品がモニター依頼として届いた。守秘義務があるので詳細は書けないが、善玉菌を殺さない画期的な製品らしい。商品化されたら買ってみたいと思ったモニター品は久しぶりだったが、毎回、歯磨きの後で、水道水で口を濯いでしまう始末。成分を残さなければ、効果は激減する。長年身についた習慣を変える事は実に難しい。


2019年もあっという間に終わろうとしている。歳をとると時が経つのが早くなるというのは常日頃感じていることだが、先日、『ジャネーの法則』と呼ぶことを知った。


6歳の子供の1年は人生の6分の1。片や60歳の大人の1年は60分の1。同じ1年でも、60歳の1年は6歳の10分の1の密度しかない。さらに、6歳の毎日は日々新鮮なことが起こる。一方、60歳の毎日は1年前、10年前、いや20年前とさほど変わらない。 スカスカの1年などあっという間に過ぎてしまうわけだ。


老いて6歳児のように日々を新鮮な充実したモノにするには、相当の努力を要するが、健康を気遣いつつ美味い夕食を作って味わい、NetflixApple TV+をワイフと鑑賞し、音楽と読書に委ねる時間を過ごすことは、それなりに悪くはない。