食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

喫煙とひじき

引き続き、詐欺士さんのブログにインスパイアされて。

『喫煙』について詐欺士さんはかなりの愛煙家だったそうだが、癌発覚後、禁煙されたそうな。しかしながら私は以前と変わらず一日一箱喫っている。詐欺士さんは出会った医者の言葉がきっかけになったとあるが、私の出会った医者のなかには「食道がんと喫煙に因果関係はない」と言い切る人もいた。「やめたほうがいいよ」とは言っていたが。

おそらく日本人のインテリのなかでも最高峰のひとりで解剖学者の権威である養老孟司氏は愛煙家で、「禁煙しようがしまいが大差ない」と言い切り、「喫煙率は下がっているのに肺がんの患者数が上がっている」とその矛盾を指摘している。

すると、今後は一部の医者が、二次喫煙だけじゃない、三次喫煙も危ないなどと言い始めた。どうでもいい情報だ。

もしも肺がんにでもなって「禁煙しないと死にますよ」などと宣告されたら即刻やめるだろうが、いまのところ禁煙するつもりはない。とこれを書きながらぷかぷかしている。

禁煙が皆が言うほど辛いことでないこも経験で知っている。かつてサンフランシスコとニューヨークにいたとき、気がつくと自然に喫わなくなっていた。なぜなら周りに喫煙者がひとりもいなかったからだ。

環境の影響力は絶大だ。アメリカではホームタウンだったLAに戻った途端、喫い出した。周りが喫煙者ばっかりだったから。現在、そのうちのひとりだけが禁煙者になったが、喫煙者たちはみんな元気のままでいる。

ヘビースモーカーでありながら健康な後期高齢者は普通に存在している。要は、個体差だと私は信じている。

貧血症というもの、詐欺士さんと似ている。よって鉄分には普通の人よりは気を使っているが、『ひじき』はステンレス製の鍋で戻したら鉄分はほとんどなくなるという報告がテレビで紹介されていて、私もそれを知った。詐欺士さんの奥さんにはぜひ鉄製の鍋を使ってあげて欲しい。

私はそれほど『ひじき』にこだわってはいない。他にも鉄分を含む食べ物はいくらでもある。しかしながら、昔ながらの調理法でお湯に浸してしまえば、どんな食べ物でも鉄分に限らず、栄養分は流れでてしまうし、食感を重視して皮を剥いてジューサーを使ってしまえば一番栄養のあるところを無駄にしてしまうことになる。

電子レンジとマジックブレッドはいまや私の食生活になくてはならない必需品となっている。