食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

術後2年

5月14日は亡き母の誕生日。生存していれば今年89歳。ワイフが奮発して母の好物のケーキを買って来て遺影の前に置いてくれた。

2年前の5月14日は私が覚悟を決めて入院した日でもある。12時間に及んだ手術はその5日後の19日だった。

その後の半年は、入院中、退院後と、相当苦しい日々が続き、なんとか口から食べようとして、そのたびに喉が詰まり、私が床に四つんばいになり、ワイフが「いくよ」と掛け声をかけてくれて背中をヒットして器に吐き出すことは日常だった。

今では笑い話である。

それでも喉の通りが悪かったり、食した途端、十二指腸が苦しがったり、予測不能な長期短期のダンピングは日常的に起こる。

体力も回復しない。

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術後、身長は178から177になり、体重は67から51になった。22がベストとされBMIは15、体脂肪は5しかない。

つまり、ガリガリのジイさんが今の自分であるのだが、認めたくなく、なんとか改善を試みる日々が続いている。