食道癌と自然体で向き合う [Living Naturally with Esophageal Cancer]

人生は不公平極まりないが、すべての命は例外なく尽きる。そんな当たり前のことでさえ、我がこととは無縁と生きてきた。生を受けてからすでに半世紀を超え、着実に死に向かっていることに意識を向けることもないまま、告げられた宣告。ここに綴った文章がどこかの誰かに役立てば幸いです。

Apple以外はみんなダメ

『当社は、地球環境保全に注力し、ユーザーニーズを最優先事項と位置づけ、社会貢献に努めてまいります』


翻訳者となって40年近く、上記のようなコピーを英訳した日本企業は数百社に及ぶが、実践しているのはほぼ皆無。先日、キャノン のプリンタを処分したが、環境への取り組みとしてグリーンリサイクルサービスと銘打っていながら、家庭用は不燃ゴミ、ビジネスユースは回収料金を要する。


それってサービスなの?


決して両立できないわけではないのに、ほとんどの企業は、地球保全やユーザーや社会貢献よりも自社の利潤を優先する。グレタさんが怒るのは、真っ当なわけだ。


純利益約1兆円を計上したソフトバンクGが課税対象となる所得がないとして法人税ゼロで支払いを免れていることが騒がれている。税金対策もいいが、環境、おざなりになっていませんか。


というのは、先日、ソフトバンクからAirを最新機器に交換するとの連絡が来て、無償でアップグレードはありがたいものの、不要になった古い機器は不燃ゴミに出してくれだと。


孫さん、そこをしないとダメでしょ。


最初に購入した携帯電話はDocomoノキアだった。機器は良かったが、あまりのサービスの悪さにJ-Phoneに乗り換え、そのままvodafoneを経由して、20年以上の長期契約ユーザーなのに優遇措置は皆無に等しい。


真っ先にiPhoneを手にできたのは、偶然とはいえ、ラッキーだったが、一向に上記項目に対応している実感はなく、大手三社のなかで一番マシだからという理由で、そのままにしているだけだ。


今年の春、7年使ったMacbookProが寿命となり、買い替えた。知るかぎり、不要になった製品を無料で引き取ってくれ、本当にリサイクルし ているのは、Appleだけ。しかも、長期ユーザーだから、修理やバッテリ、AC コネクタ交換など、これまで様々な恩恵を無料で受けてきた。


ジョブズ亡き後、彼が見たら叩き割っていたであろう製品を世に出してしまっているが、ユーザーを大事にすることが自社の繁栄に繋がるというスピリットは失っていない。


我が家の家電は、ほとんどパナソニックだが、松下幸之助の精神が窺える機会はめったにない。


話は前後するが、iPhoneは、携帯電話ではない。電話機能はアプリのひとつに過ぎず、私はその機能をほとんど使わない。8つのメールアカウントを使い分けて済ませている。


メールが打てるなら、相手の今の状況が分からないまま応対を迫る電話など不要である。必要なのは、熱愛中の恋人たちくらいなものだ。


MacbookProがメインマシンなので、iPadやAppleWatchも不要と思っていたが、先日、AppleWatchのおかげで命拾いしたニュースを読んで、ナメていたことを認識した。


私は時計をしないし、AppleWatchの機能のほとんどは、iPhoneに搭載済みなので必要性をまったく感じていなかった。ところが、転倒検知機能というのがある。


ニュースでは、マウンテンバイクで森のなかで走行中、転倒し、頭部を強打。意識が戻らなければ、絶望的。ところが、家族が気づいて駆けつけたときには、すでに病院に輸送されて治療を受けていたというから恐れ入る。


心電図機能などの健康に関する機能は物理的に肌見放さず身に付けているからこそ利用できる。iPhoneだと、そこまでは不可能。逆に言えば、外出時にiPhoneで使用するのは、私の場合、音楽、メール、万歩計程度。ポケットのなかでかさばるiPhoneよりもAppleWatchのほうが、断然利便性が優れている。


ただ夫婦で8万円以上は、安くはない。まだ電池持ちに課題があるようなので、次回作で改善されることに期待している。f:id:nishidapepsi:20191106034157p:image